プログラマを目指す人へ
このエントリは、プログラマ歴十年を超える自分が常に思っている事を文字に書き下ろしたものである。これからプログラマを目指そうと思う学生や社会人の方にその方向性を理解して欲しいと思い書いてみた。
参考にしていただければ幸いである。
プログラムはデータ構造とアルゴリズムである
プログラムにある程度慣れている人は、プログラムは突き詰めると、データ構造とアルゴリズムに行き着くという結論に納得するはずだ。そもそも、どんなプログラムも結局の所、入力、演算、出力の三種類の事しか出来ない。
故に、プログラマからすれば、プログラムなんて原理を知ってしまえば誰でも簡単に書けるものだという認識を持つようになる。それがわからない人からするとプログラマは魔法使い(或いは変態)のような存在に感じ、あいつらの頭のなかはどうなっているだろうという尊敬(と軽蔑)の眼差しを向けるわけだ。
もう少し詳しく書こう。
データ構造とアルゴリズム
データ構造とは何か。それは、メモリ上に乗っけているデータ状態の事である。数値型だったり、文字列型だったり、ポインタ型だったり、配列だったり、マップ型(辞書型、ハッシュ型)だったり、イテレータやらなんやらホント色々な表現がある。一口にデータ構造と言っても多種多様の形をしているが、突き詰めると、メモリ上に乗っけているデータ状態さえイメージ出来れば後はどのような型でも特に気にする必要はない。
逆にメモリにはどのようなデータが乗っているのか、或いは乗っけられるのか等を考えることが出来ない人には、この部分が非常に難しいと感じてしまうだろう。
要するに、イメージしにくいのだ、データ状態が。これに関しては何度もコードを書いて自分なりに頭の中にイメージを積み上げていくしかない。いくつかの入門書ではイラスト入りで説明されている本があるのでそれを参考にすると良いと思う。
アルゴリズムはデータをどう加工するかという事である。データを増やすのか、変換するのか、精査するのか、更新するのか、削除するのか、色々ある。
これらも一つの手法ではなく多種多様な方法がある。当然ながらその手法をたくさん知ってる人程良いコードを書ける。
プログラマの持つスキル
どんなプログラムを扱うにせよ、その「言語」でどのような「データ構造」が使えるか、組み込めるかさえ理解出来れば後はいくらでも応用が効く。
後は普遍的なアルゴリズムを身に着けていれば、どのような処理を書くにしても応用させて書くことが出来る。
最も、開発現場ではそのような普遍的なアルゴリズムが全く役に立たずに、限定環境でしか使うことの出来ない力技(通称、Bad Knowhow)ばかりを覚えていき、イコールそれが俺のスキルだみたいに勘違いしてしまう事が多い。しかも悪いことに、それが求められる現場は思いの外多いのである。
スキルアップをしたいと願う真理追求型プログラマなら、自身のスキルはまだまだ不足しているという謙虚さとより多くのスキルを増やしたいという貪欲さの両立が必要だ。
BKで、俺SUGEEEE!!!!で満足出来る、その場しのぎ型の人はそのままでいるのが最大の幸せだろう。
幸せの最大ポイントは人によって違うので、着地点を見つけてそれに向かって邁進すべきだ。
故に、他人の着地ポイントに関していちいち文句を外野がいう必要はないし、こうすべきだみたいな小言は言うだけお互いに無駄なので、言わないのが懸命だろう。
最後に
開発環境がどのようなものだったとしても、本質、即ちデータ構造とアルゴリズムを理解しているプログラマはどこに行っても開発出来る。もし、これからプログラマを本当に自分の本職にしようと思う人はその本質を見抜く力を育てることをおすすめする。
参考になれば幸いであるが、自分はこの本でアルゴリズムを学んだ。
このエントリが貴方、或いは貴女にとって、良いプログラムスキルの一助になればと願う。
> 自分はこの本でアルゴリズムを学んだ
返信削除本へのリンクがないです。
まんま『データ構造とアルゴリズム』ってタイトルの
共立出版の本であってますか?
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除AA乞食なので、アマゾンへリンク張っています。紹介していた本は「C言語による最新アルゴリズム事典」です。↓のリンクからどうぞ。 http://www.amazon.co.jp/dp/4874084141/ref=as_li_ss_til?tag=mksdcom-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4874084141&adid=0FMFDA36PS1WNCY7XRN
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