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1月, 2023の投稿を表示しています

Next.js でのハマりどころ

Next.js でのハマりどころ 自分用メモの羅列 firebase用の.envファイルのパラメータ命名 NEXT_PUBLIC_FIREBASE_API_KEY="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_AUTH_DOMAIN="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_PROJECT_ID="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_STORAGE_BUCKET="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_MESSAGE_SENDER_ID="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_APP_ID="" NEXT_PUBLIC_FIREBASE_MEASUREMENT_ID="" 先頭のprefixに必ず NEXT_PUBLIC_ をつける事。これをつけないと、Next.js内で参照する事ができない。 process.env.~でアクセスするコードを書くと分かるが、コマンド実行しているコンソール内にはきちんと設定した環境変数が出力されるが、ブラウザのコンソール内にはundefinedが出てくる。 こういう謎のprefixをつけなきゃ見えないみたいな処理が入ってるのは、フレームワークあるあるの罠である。 ロード時間に死ぬほど時間が掛かる プロジェクトに recharts を追加してからyarn devしたら、読み込みに死ぬほど時間が掛かるようになった。 具体的には、1.8Mのjsファイルを読み込むのに1分ちょい掛かるというありえない開発体験をする事に。 「nextjs development loading very slow」みたいなキーワードで検索すると、検索トップに Super slow page load times in development environment みたいなgithub discussionページが引っかかった。 これをばーっと眺めていると、どうやらGoogle ChromeのPWA用キャッシュをクリアすると早くなるらしい。 半信半疑で、Application→Application→Storage→Clear site dataをクリックしたら、見事にロード時間が改善

プロジェクト・ヘイルメアリーを読んだ

プロジェクト・ヘイルメアリーを読んだ アンディ・ウィアーの長編、プロジェクト・ヘイルメアリーを読んだ。 面白かった。 それに尽きる。 この作品の凄さ とあるレビューでは、科学的な嘘がたったの2つ程となっていたが、個人的には3個だったかなと思っている。 厳密に追求するともっとたくさん出てくるけれど、それに関しては省略。 いわゆる ハードSF という形を取っていて、SFうるさいおじさんをしっかり黙らせる構成になっている。 また、 エンタメ小説 の側面が非常に強く、難しい本を読んでいるというイメージは一切ない。語り口が軽妙で、難しい話もなるべく少なくなっている。 ある程度しっかり勉強している人なら、お、ちゃんと計算してるって分かる描写と、ど素人でも理解できる表現でそれをまとめているのは、流石といえる。 主人公の性格も救いだ。 火星の人 の時もそうだったが、主人公の楽観的な性格が物語の大変さをかなり軽減している。 もし、陰鬱な性格の主人公だったらこの作品は失敗していただろう。 この作品のダメな所 手放しで全部褒めてもいいが、ダメな所が無いわけでもない。 例えば、ピンチに次ぐピンチが続く描写があるのだが、(ある意味)単調に見えてしまう。何もかも上手くいくように見せかけて、大失敗をしてそれをさらに頑張ってしのぐみたいな展開が続く。 これは火星の人の時でもそうだったが、上手く行っている時ほどその後に大失敗が続く。言ってしまえばワンパターンの展開なのだ。 もちろん、ピンチの描写が非常に多彩なのでそれを「ワンパターン」という乱暴な言葉でくくる事が大変失礼だと思うが、あえてそうさせてもらった。これは、アンディ・ウィアーの癖のようなものかもしれない。 あと、たまに意味不明な文章が出てくる事がある。ある人は、誤訳だと指摘していて、なるほどと思った。 僕は原文を全部読んだわけではないので、誤訳がどれだけ含まれているか指摘はできないのだが、正確性が気になる人にとっては致命的な部分になるかもしれない。 一部そういう箇所があるだけで、全体は非常に読みやすく翻訳されているので、この翻訳がダメだったという気は毛頭ない。 総評 とても面白かった(小並感)。 ネタバレしたら面白さが全部半減するから、ほとんど書くことが無いのは確か。 息が詰まる様なピンチの連続から、最後の大

連城三紀彦の戻り川心中を読んだ

連城三紀彦の戻り川心中を読んだ 2023年初LooxUと初音ミクで行こう!は、ミステリ感想文から。 皆様こんにちは。あなたの隣に偏在するArc Cosineです。 さて、今更ながら連城三紀彦氏の戻り川心中を読みました。 以前から、傑作だという声は聴いていましたが、なかなか手を出せずにいました。 この正月休みで重い腰を上げて読み始めたのですが、すごいですね、これ。 収録されている短編は 藤の香 桔梗の宿 桐の柩 白蓮の寺 戻り川心中 の五編。どの作品も非常に色っぽい文体で、ミステリというよりかは純文学に近い感じを受けました。 表題作の戻り川心中が、対外評価も一番高い作品だと思うのですが、この中で一番ヤバかったのは 桔梗の宿 でした。 ネタバレになるのですが、桔梗の宿は日本人ならほとんど知ってる とある事件 が物語のトリックに使われていて、読後にはすぐに分かったのに、読んでいる最中は全くそんな気配を感じることができなかったのが、本当にすごかったです。 何よりも、ネタバラシの所に描かれている、匂い立つ色気に物凄く感動しました。 あー、そうそう、そうだよねー!と思いつつ、おいおいおいおい、お前かーい!という衝撃。 何のことか分からないかもしれませんが、書いている僕も良く分かっていません(笑)。 桔梗の宿作りは、男性よりも女性の方が絶対好みだなと思います。 男性はどちらかと言うと、桐の柩の方が好きなんじゃないでしょうか。 表題作の戻り川心中もかなりの意欲作且つ技巧作で、思いもよらないオチが用意されています。 古い作品ですが、今読んでも色褪せない魅力が詰まった作品です。 個人的なランキングとしては、 桔梗の宿 ≧ 戻り川心中 > 桐の柩 ≧ 藤の香 ≧ 白蓮の寺 という感じ。 どの作品も甲乙つけがたい傑作です。 なによりも、文体が良い。 もし、未読の方は、これをきっかけに読んでみるのはいかがでしょうか。