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「Opera信者」にその素晴らしさを熱く語られたときの平和で適当なかわし方





Operaブラウザほど、はまっている人と興味がない人との温度差が激しいツールはないと言えるでしょう。

「おぺらー」というスラングでも有名ですが、はまっている人の中には、「Operaブラウザの素晴らしさをもっと広く伝えなければ!」という使命感を抱いて、ことあるごとに啓蒙活動に励もうとする“信者”が少なくありません。

その博愛の気持ちは尊いといえば尊いのですが、勧められる側がさほどOperaに興味がない場合は、どう対処していいのか困ります。今日も全国各地で、Opera信者の熱い勧誘を受けて、勧められる側が苦笑いを浮かべているという構図が繰り広げられていることでしょう。

Operaブラウザを持っていない側のあなたが、そういう災難にあったときはどう対処すればいいのか。信者の勧誘に対する平和で適当なかわし方を考えてみましょう。

「てっちゃん」を否定するのは危険


程度の差こそあれ、Operaブラウザを熱く勧めたがる信者のみなさんは、「Opera社と元CEOのTetzchner氏によってもたらされる新たな可能性」を信じ、そんなOperaブラウザを人より早く使いこなせていることに、ちょっぴり優越感を抱いていると言えるでしょう。どう見ても熱が入りすぎている人の中には、Operaブラウザに過大な望みを託して、いまいち不本意な現状から社会を大変革してくれる救世主のように見ているように思えるケースもあります。

いや、あくまで極端な例をあげているだけなので、「俺は違う!」とムキにならないでください。もちろん、私の周囲のOpera好きのみなさんに対して、私がそういう目を向けているわけでもありません。

今後の人間関係を考慮した言い訳で話がそれましたが、Operaブラウザを熱く勧めてくる人にとって、Operaにはまっていることが誇りであることは確か。何はさておき、そこを見逃さないようにしましょう。

たとえば、最近Weekly Build版Operaにはまっている同僚に、「お前も使ったほうがいいよ」と熱心に勧められたとします。素晴らしさを説かれても、いまいちピンと来ないからといって、

「うーん、よくわかんないなあ。みんなが高速だけど不安定ってだけで絶賛しあってるなんて、なんか気持ち悪い世界のようにも思えるけど」

「その直感的な操作?っていうのができても、未だにアドオンないし、ActiveX機能もないし、対応ページもしょぼいんでしょ。なんか不便だよね」

などと、偉大なる「Tetzchner様」が決めた仕様を否定する言い方をしてしまうのは危険すぎます。

ムキになってさらに熱く語ってくるぐらいならまだしも、「ハァ~」と深いため息をつきながら、救いがたい愚か者を見るような目を向けてくるかもしれません。

まあ、わかり合えなくてもべつにいいといえばいいんですけど、お互い、相手に悪い感情を抱くきっかけになるのは避けたいところです。向こうだって、今の時期たまたまOpera Miniの承認があってテンションが高かっただけかもしれず、けっして悪気があるわけじゃないし、人間として致命的な何かを失ってしまっているとまでは言い切れません。

一生懸命にOperaの魅力を語ってくれたら、たとえピンと来なくても、

「なるほど、そういうふうにMicro Softの製品とまったく設計思想が違うっていうのも、ユニークな作りだね」

と、独自性に衝撃を受けたかのような反応をしておくのが、大人の包容力であり相手をそれなりに満足させるマナーです。

そういうふうに言えば喜ぶのはわかっていても、まるでその相手までホメるみたいで抵抗がある場合は、質問に逃げましょう。

「GoogleのChromeとかとはどう違うの?」

と、ライバルの名前を持ち出してきて、Operaの優位性をさらに語らせるもよし、

「なんかネットに書くたびに、いちいち『Opera最強伝説!』って言わなきゃいけないんでしょ?」

そんな歪んだ先入観丸出しの誤解をわざとぶつけて、ひとしきり説明させるもよし。

いずれにせよ、どうでもいいと思っている気持ちを覆い隠したまま、相手にそれなりの満足を覚えてもらうことができます。

はまりっぷりを批判するのはもっと危険


まったくOperaブラウザに興味がないわけではなく、前にちょっと試しに触らせてもらったけど、操作方法がよくわからなくて困ってしまうケースも、けっこう多そうです。

そういう状態にあるあなたに、はまっている同僚が例によって軽い口調で、

「簡単なアプリですから、まあ直感的に操作してみてくださいよ」

(明らかに直感的に操作できてない自分。)

「プークスクス。おっと、失礼。ちょ~~っとだけ難しかったですかねぇ?」

とOpera教、じゃなかった、革新的ブラウザ界における定番の「そんなことも即座に理解できないの?」的フレーズを発してきたとします。「ええ、普段使ってるのと操作形態がかなり違うんで……」と適当に納得したふりをして怒りを抑えるのはいいとして、つい勢いで、

「革新的(笑)で画期的(笑)で魔法のような(笑)信じられないデバイス(笑)はオレには何の迷いもなく(笑)使うことはできないようですね(笑)まあオレはデフォルトブラウザ(笑)使いなのでアーティスティックでクリエイティビティあふれる人間じゃないですし^^」

などと全力で冷やかしてしまわないように気をつけましょう。はまっている人は、誇らしさの裏側に、多くは無自覚にですけど、

「自信がなくて偉大なるTetzchner氏の幻影にすがっているだけのように見えるんじゃないか」

「友達のいない寂しさをOperaネットワークで紛らわそうとしているように見えるんじゃないか」

といった不安を抱えています。何気ない皮肉が引き金になって、心の奥の地雷を踏んでしまいかねません。

そこまでややこしい話じゃなくても、はまりっぷりを感心するセリフの裏側に、

「よっぽどネット中毒なんだな」

「革新的な割にお前の生産性まったく上がってなくね?」

という本音の気配を勝手に察知してしまいがち。

なんせ日頃から感性を阻害しない道具を使っているだけに、相手の心の動きに対してもきっと敏感です。仮にカケラも思っていなかったとしても(カケラも思っていないケースは稀ですが)、相手はそう受け取るでしょう。

はまりっぷりに対しては、てきとうに、

「凄いなぁ。オレもちょっと欲しくなってきた」

とうらやましがっておくのが無難であり、相手に対する大人のやさしさ。単なるおためごかしではなく、そのセリフを聞いたときの相手の満足そうな表情を見ることで、大人としての深い喜びも味わえるでしょう。

Operaをきっかけに相手と仲良くなる方法


仮に、Operaの話題をきっかけに相手との距離を縮めたいなら、その場の口先だけではなく、次に顔を合わせたときに、

「あれから、Opera MiniとかOpera 10.50 Betaとか、自宅で気が済むまで触ってみたよ」

と具体的な実績を話せばバッチリです。

熱く勧めてきた相手が、上司だったり仲良くなりたい異性だったりした場合は、とりあえず勧められたとおりに触ってみて、Operaブラウザの魔力に魅せられたフリをしましょう。

「ちょっと慣れると本当に直感的ですねー。英語なまりで『ウァオ!ヤバい!革新的!!クレイジー!!スグレ技!!!』とつい口走ってしまいましたよ」

とまでリップサービスしておけば、さらに完璧。相手は信者ですので、絶賛なら少々の違和感は気にしないでしょうし、オチとして「でも『自宅で使えて会社が許可アプリ対象外』だと乗り換えはちょっと」とでも言っておけば、Opera社の責任ではなくなるので角が立たなくて済みます。

具体的な対処法を書いてきましたが、こっちは所詮一個人。Operaが彼らの理想通りに普及しないのはてっちゃんが悪いのではなく、わかってない一般ユーザの問題だということにして批判の矛先を変えておきましょう(ちなみに、不満のアウトソーシング先Twitterアカウントは「ArcCosine」です)。

この記事は、Twitter信者のかわし方の記事についたはてブコメントの「汎用性たけえ」「むしろおぺらー対策が必要」辺りのコメントを見ながら書かせていただきましたので、真には受けないように。そんなことを踏まえつつ、それぞれのニーズや好みに応じてまた主語を変えてお楽しみいただければよろしいかと思います。



次回も、引き続きOperaをテーマにしてみたいと思います。飲み会の席などで、声を掛けて欲しそうにこれ見よがしに新しいOperaブラウザを取り出し始めた場合の対処法や、自分が別のブラウザを使ってるときに不毛な論争に巻き込まれたくない場合の振る舞い方について考えてみましょう。

■今回のマナー
「Opera信者」が抱える誇らしさと不安――その両方を見逃すべからず

元ネタは「Apple信者」にその素晴らしさを熱く語られたときの平和で適当なかわし方 - conflict errorです。

そして、元ネタの元ネタは「ツイッター信者」にその素晴らしさを熱く語られたときの平和で適当なかわし方|石原壮一郎「大人のネットマナー教室」|ダイヤモンド・オンラインです。
お後がよろしいようで。
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