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有名所を三分の一も押さえていない、自称SF好きの感想一覧

SF 小説好き 1480 名に聞いた「絶対に読んどけ」っていう SF 小説ランキングに関する、自分の記録

綺麗にまとまってるのは、増田の方なので、そっちで確認。

https://anond.hatelabo.jp/20230706104954

一応、SF 好きを自称してるけれども、ちゃんと読んでるかどうかを確認した。

個人的な評価

上位 25 位までを評価。

順位 タイトル 著者 感想
1 位 『星を継ぐもの』 J・P・ホーガン 日本人大好き SF でもトップクラスに入る作品。ぶっちぎりで評価されているのも納得。僕も好き。まだ読んだことがない人は読もう
2 位 『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン タイムトラベル物の古典として有名。日本では比較的評価が高い作品。星を継ぐものと同じで、日本人好みの SF。僕も好き。ストーリーとしてはベタベタのラブストーリーで、それが嫌いな人は嫌いだと思う。でも僕は好き
3 位 『ハーモニー』 伊藤計劃 新時代のディストピア小説としての最高峰。伊藤計劃が早逝した事が本当に惜しまれる。もっと彼の作品を読みたかった
4 位 『三体』 劉慈欣 ハード SF で、ファーストコンタクト物で、スペースオペラでととにかく SF 好きのための要素を詰め込めるだけ詰め込んだ傑作。僕の中では、2 位作品
5 位 『幼年期の終り』 アーサー・C・クラーク ファーストコンタクト物の超古典。これを読んでおくと、現在の色々なエンターテイメントに影響を与えている要素が盛り込まれている。ラストシーンの美しさと残酷さが素晴らしい
6 位 『新世界より』 貴志祐介 これは SF というよりも、ファンタジーに近い作品だが、しっかりと SF している。前半はかなりゆっくり進むが、後半になるとみるみるうちにその世界観に吸い込まれていくのは貴志祐介の筆力だと思う。アニメ化もされているので、知名度がやたらと高いなという印象。
7 位 『虐殺器官』 伊藤計劃 伊藤計劃の傑作 SF。ハーモニーと甲乙つけがたい。ジョン・ポールという巨悪と戦うさまが描かれているが、SF というより哲学書に近い作品。思想をぶつけ合う作品はおもしれーんだ。ハーモニーの方が現代的ではあるが、個人的には虐殺器官の方が好き
8 位 『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス 選んだ人種が日本人であるからこそ、めちゃくちゃ高評価を得ている作品だと思う。日本語の表現力の素晴らしさを体感できる作品。この作品も日本人がやたらと評価している作品群の一つ。チャーリーがどんどん賢くなっていく様と、どんどん戻っていく様の辛さがあまりにも辛すぎる
9 位 『銀河英雄伝説』 田中芳樹 未読
10 位 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック タイトルだけで読みたくなる作品。問われている内容は非常に哲学的。ChatGPT が登場した 2023 年現在、扱われているテーマがどんどん身近になっている。素晴らしい傑作の上、短いのでおすすめ出来る
11 位 『1984 年』 ジョージ・オーウェル ディストピア小説と言えばこれ。ビッグブラザー、ニュースピーク、ダブルシンキング、3 分憎悪。この作品に描かれたディストピア世界の概念は、現代社会において一部実現していて、とても悲しい気持ちになる。この世界を避けたいが、気がつけばオーウェルが描いた世界に近づいているのは、本当に恐ろしいばかり。この作品が 1949 年に出版されたというのが一番の衝撃かもしれない。最近新訳版が出て読みやすくなったとの事なので、まだ読んだことがない人は絶対に読むべき一冊
12 位 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 アンディ・ウィアー 天才、アンディ・ウィアーの最高傑作。ファーストコンタクト物としてこれ以上のエンターテインメント作品は無い。ハード SF であるものの、用語が平易なので普段 SF を読み慣れていない人でも楽しめる作品となっている。SF における嘘がほとんど無いのも、素晴らしく、このリストの中では未読ならまずはこの作品から読むべきと太鼓判を押してオススメできる作品
13 位 『戦闘妖精・雪風』 神林長平 未読
14 位 『華氏 451 度』 レイ・ブラッドベリ 読書そのものが禁じられたなら?というテーマのディストピア小説。現代は本が大量にあり、誰でも読めるようになっているのは本当に素晴らしい世界だと思う。ディストピア小説は、その世界が実現したら絶対に嫌だと思いつつも、"IF"の世界での展開にドキドキしながら読みすすめてしまい魅力がある。この作品はオチに描かれているシーンがとても印象深く、希望が描かれている。火力高めの人間讃歌小説でもあり、一読の価値あり
15 位 『あなたの人生の物語』 テッド・チャン 未読
16 位 『火星年代記』 レイ・ブラッドベリ もう少ししたら、この作品が描かれている時代が到来してしまう。つまり、それだけ古い時代に描かれた作品だと言える。現代からすると、この作品を死ぬまでに読むべきかと問われると正直疑問。この作品が凄い刺さる人はいるだろうが、僕には刺さらなかった
17 位 『たったひとつの冴えたやりかた』 ジェイムズ・ティプトリー・Jr. 間違いなく、世界最高峰の SF 中編。この作品には、ジェイムズ・ティプトリー・Jrの人生観が刻まれていて、作者の最期も合わせて知ると、深みを増す。まずは、作品を読み、その後、作者の Wikipedia を読むと衝撃度が倍増するかも
18 位 『ソラリス』 スタニスワフ・レム 未読
19 位 『鋼鉄都市』 アイザック・アシモフ SF ミステリにおける代表作は何かと問われたら、この作品が出てくるに違いない。アシモフの初期作品であり、SF 初心者にも読みやすい作品となっている。キャラクターがとにかく魅力的な作品で、このあとに続く、『はだかの太陽』、『夜明けのロボット』、『ロボットと帝国』はどれもこれも面白いので、ミステリ好きな人は是非読んで欲しい作品
19 位 『百億の昼と千億の夜』 光瀬龍 未読
20 位 『われはロボット』 アイザック・アシモフ ロボット SF の元祖 of 元祖。超古典 SF で何か 1 作挙げろと言われたら、これが出てくる。ロボット三原則の元祖となる作品で、SF 好きを自称するなら、絶対に読んでおきたい本である。初心者の方は……うーん、あんまりオススメできないかな。短編集なので、読みやすいと思うが流石に令和の今となると、古臭さが鼻につくと思う
20 位 『銀河ヒッチハイク・ガイド』 ダグラス・アダムス 未読
20 位 星新一どれでも 星新一 日本の宝。それが星新一。どの作品を読んでも絶対損しないし、全部面白い。ショートショートと呼ばれる作品群なので、短くサクっと読める。特に、時代による劣化を受けにくい作品が多く、これだけのアイディアを良く生み出したなと感動できる作品が多い。今の時代だと、『声の網』が時代を超えた SF として衝撃を受けると思う。個人的には初期の粒ぞろいな作品群である『ボッコちゃん』もオススメ
21 位 『ニューロマンサー』 ウィリアム・ギブスン サイバーパンク小説。現代からすると、どうしても古臭さを感じてしまうのは、それほど現代の方がこの分野において進んでしまったからかもしれない。VR の世界がこんなに早く実現するとは、ウィリアム・ギブスンも想像だにしなかったに違いない。しかし、当時の貧弱なグラフィックしかなかった世界から、この色鮮やかで退廃的な世界を描いた偉業は、現代まで脈々と語り継がれるべき事柄だろう
22 位 『チグリスとユーフラテス』 新井素子 未読
22 位 『火星の人』 アンディ・ウィアー オデッセイという謎のタイトルで映画化されたのがアレだけど、まあ、とにかく面白い。もし、自分だけが火星に取り残されたら、どうやって生き残る?ということに関する解答が描かれている。たった一人を救うために地球全体が協力する事。アストロノーツたちが、自分たちの様々なことを犠牲にする事、そして救出された時のカタルシスは、小説の方が大きいと思う
23 位 『2001 年宇宙の旅』 アーサー・C・クラーク 宇宙旅行物の元祖 of 元祖。読んでない奴はマジでもぐり。HAL 9000 という現代にもまだ登場しない人工知能コンピュータを登場させているのもすごすぎる。SF の魅力がつまりまくった作品
23 位 『宇宙の戦士』 ロバート・A・ハインライン 未読
23 位 『歌う船』 アン・マキャフリイ 未読
23 位 『月は無慈悲な夜の女王』 ロバート・A・ハインライン まず、タイトルだけで死ぬほどカッコいい。このタイトルだけでも天才なのに、革命+人工知能というアウトラインを作った事も、天才の所業。現代の目でみると、色々とツッコミどころ満載なのだが、面白さという点では衰えを一切感じない。それだけ、普遍的なテーマなのだと分かる。SF 好きなら、常識の 1 冊として読みたい
24 位 『果しなき流れの果に』 小松左京 積読
25 位 『マルドゥック・スクランブル』 冲方丁 積読

このリストの中では、

  1. 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
  2. 『三体』
  3. 『鋼鉄都市』
  4. 『幼年期の終り』
  5. 『月は無慈悲な夜の女王』
  6. 『1984 年』
  7. 『たったひとつの冴えたやりかた』

この 7 冊が万人向けで是非とも読んで欲しい。

未読に関するコメント

  • 銀河英雄伝説
  • 戦闘妖精・雪風

この辺は抑えておきたかった。あらすじは知ってるけれど、なかなか読んでいない作品の2つ。 近いうちに読みたいと思います(小並感)

  • あなたの人生の物語
  • ソラリス

マジで未読の上、何も情報を取り入れていないので、早く読みたい。

  • 百億の昼と千億の夜

タイトルすら聞いたことがない作品なので、果たしてSF好きと言えるのだろうか。 有識者にぶっ叩かれそう(小並感)

  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

タイトルは知っている。絶対読みたい。 42。

  • チグリスとユーフラテス

新井素子作品は何作か読んでるので、面白いのは分かる。 探しだして読むぞ。

  • 宇宙の戦士
  • 歌う船

どちらもタイトルを知らない。アン・マキャフリイは名前すら知らなかったので、ちゃんと読んでおきたい。

  • 果てしなき流れの果てに
  • マルドゥック・スクランブル

どちらも積読。いい加減読まなきゃ……。

上位32冊中、11冊を読んでいない。自称SF好きのくせに、有名所の三分の一を読んでいないというのは、雑魚すぎるなと感じた。 とりあえず、しばらくはSF漬けになってこの表を埋められるようにしたい。

コメント

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