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少なくともマシな事言うようになったな、お互い

「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/news/200805/28/ipa.html

去年のこの討論会はへそで茶を沸かすを地でいっていたけど、今回は(記事を読む限り)前回よりマシな事を言っている気がする。
大企業が考えている事と学生(恐らく優秀な)が考えている事の差がハッキリと出ていたかなと思う。
司会者田口氏の「ぬるま湯」という表現が妙に笑えた。

さて、10年は泥のように働けという言葉だが、自分みたいに古い人間にはこれはやって面白い事だなと思う。
当然何も考えずに泥のように働くのは、嫌だけれどもしっかりと自分で考えて全力で血反吐はく寸前まで身体を追い詰めて働くというのはありかなと思う。
そうする事で初めて見えてくる事もあるから。

ただ、新しい世代で、スマートな考え方をする人はそこまで仕事に力を注ぎ込めないというかもしれない。

全力で仕事をするのはもう時代遅れだからだろう。
実際、自分も最近全力で仕事だけをするのはどうだろうと思っている。
今、自分がやっているただ生活費を稼ぐだけの「仕事」には全力を傾けたいとは思っていない。
しかしながら、自分で考えた趣味全開でやっている「仕事」には残りの力を注ぎ込んでいると言っても過言ではない。
なぜ、そんな馬鹿なことをやっているのか?
それが面白いし、自分のスキルアップに繋がっているからである。

この二年で自分はめちゃくちゃ(無駄な)スキルが身についた。それが有用か否かは微妙である。
実際、仕事ではあまり役立っていないスキルだからだ。実生活でも役立っていない。
役立っているのは、趣味でやっている「仕事」の方だけだ。
そして、その仕事からの収入はゼロ(つーか、マイナス)である。
そんなはたから見ると馬鹿馬鹿しい仕事が今どうしようもなく楽しくてしょうがない。

コード書くのが好きな変態プログラマってそんなもんだよなぁと改めて実感。


僕自身は相当の変わり者で、プログラマとしてもかなり変な類の生き物だと思う。
世間一般の人がイメージするプログラマより遙かに変態度が高いし、いわゆる肩書きがプログラマ、SEって人から見てもやっぱり変態臭がするように見られると思う。
Geekから見たら駆け出しに見えるかもしれないけど、まあちょっと分かってるかなぐらいの奴だ。
プロのプログラマとしては間違いなく失敗作の部類に入る人間だと自分でも自覚している。
それでも、どんどんその方向へ進む事を躊躇っていない。

今、自分の中で熱く滾っているこの情熱を消すのは勿体無さすぎるからだ。
若者だけが出来るエネルギーの無駄遣いってすごく貴重だから、がんがん無駄遣いする。
五年も働いて、ようやくその事に気がつけた。

まだまだ子供だなといまさらながら思った。

この討議会に出た学生には、ぜひとも自分が持っている以上の情熱を持って欲しいと思う。
例えそれが時代遅れだとしても。
若さゆえの情熱なんだから。まだ、間に合うんだから、君たちは。
オッサンに片足突っ込みつつ頑張っている僕は、子供から卒業できないコドモです(爆)

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