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本物との邂逅

 この業界で仕事していると、その内「雲のような存在」を知るようになる。
 ところが、その「雲のような存在」の人にもやはり「雲のような存在」が要る。
 そして、行き着く所に行き着くと、そこには「本物」だけが残る。
 なので、実は自分が普段「この人すげー」と思っている人がいわゆる「秀才」に分類される(或いは本人がそう漏らす)のを知るとき、
 実に複雑な気持ちになる。えてして、それら雲の上の存在の秀才たちはそのさらに雲の上の天才に圧倒されるからだ
 天才にはオーラがある。そして、名前が知られていようともいなくとも、それに触れると「あ、違う」と感じてしまう。
 自分なんか凡才未満の人間なので天才コンプレックスは人一倍だと思う。
 秀才にすら、それを抱くのだから、本物と出会った日にはどうなるものか分かったものじゃない。
 天才に遭うのは、怖い—。
 それが、今の自分の気持ちです。

結論
 あなたはすげーよ

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