スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2026の投稿を表示しています

オメガ城の惨劇ネタバレあり感想

オメガ城の惨劇ネタバレあり感想 久々の読書感想文である。ネタバレあり感想なので、ネタバレを踏みたくない人は、お戻り下さい。 真賀田四季サーガについて語る まず、このオメガ城の惨劇は後付でGシリーズ最終巻となった、ちょっとした異色作である。もともとシリーズ外作品の位置づけだったのだが、様々な事情によりそうなったのだろう。S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズ、Xシリーズ、百年シリーズなどなどいわゆる 真賀田四季サーガ を初めて読んだのは、「すべてがFになる」で、本屋で平積みにされていたのを何気なく買ったのがきっかけだった。当時の僕は二十代前半。今から二十年以上前の話になる。そう考えると、真賀田四季サーガは本当に長いシリーズだったなと思う。もっとも、S&M、V、四季の各シリーズは割とすぐに書き終えられたので、そこまで慌てるようなものではなかった。だが、 Gシリーズ だけは違った。これは、完結までかなり時間が掛かったシリーズだと思う。真賀田四季という天才の影響を薄っすらと描き続けるGシリーズは、それまでの森博嗣ファンからすると、この物語の結末はどうなるのだろうという興味が惹かれるシリーズだったと言える。しかし、あまりにも完結までに時間が掛かったため、その興味を最後まで保ち続けられる人はそういなかったと思う。かくいう僕自身がそうなのだから、僕以上に忘れてしまっている人たちもいるだろう。 森ミステリについて 森ミステリは、最初は典型的なミステリの お約束 に則った作品群だったが、だんだんとそのお約束から逸れて行く傾向があった。特にGシリーズはそれが顕著だったといえる。ネットを検索すると、アンチ・ミステリーシリーズだと考察している人もいて、僕もその考察に賛成だ。Gシリーズは前半と後半の2つに分けることができて、前半は、φ~γまでが前半、後半は、χ、ψ、ωの三部作で完結という形になっている。Gシリーズは前半は、基本は加部谷恵美主人公で、後半は様々なキャラクタが主役を張るという差があり(まあ、時代が違っているので、差があるのは当然だが)、キウイγのあの結末が、実質的にGシリーズの最終回だったのだなと改めて感じることが出来た。あのビターな終わり方は、森ミステリらしい終わり方だなと思っている。森ミステリは、分かりやすいハッピーエンドを避ける傾向が...